札幌市厚別区
児童発達支援事業
放課後等デイサービス

5領域を基にした取り組み

私たちは5領域を基にした
取り組みをしています

5領域

こんぱすでは、お子さまたちが心身ともに健やかに成長できるよう、「5領域」に基づいた支援を行っています。

この5領域とは上記5つに分かれ、それぞれが児童の成長において重要な役割を果たします。

以下ではこの5つの領域について詳しくご紹介します。

健康・生活のねらい

日常生活に必要な健康管理や生活習慣を身につけるための支援を行います。

こんぱすでは、お子さまたちが健やかな生活を送るために、衛生習慣や食事、自己管理能力を育てることを目標としています。

支援内容

来所後の検温、手洗いうがい等の感染症予防を行い、健康状態維持に努めます。

また次亜塩素酸による玩具やテーブル、椅子等、室内全体の環境消毒を徹底します。

食育活動では食事に対する興味や、食べ方を学び、楽しく食事を行っています。毎日のおやつ後には、自分のお皿やコップを片付ける習慣作りをしています。

1日の流れを把握するためのスケジュールを組み、毎日自分のすること、参加する活動など理解を促しています。

また、衣類の着脱・排泄の基本的スキルの獲得ができるよう支援をしています。

来所に慣れていないお子さまには好きな遊びや興味のあるグッズを用いながら利用を始めるなど、安心してもらえるような環境やスケジュールを心掛けています。

運動・感覚のねらい

運動能力や、体力の向上を目指した支援を行います。

体を動かすことは、心身の健康だけでなく、感覚の発達や情緒の安定にも大きな影響を与えます。

支援内容

専門のトレーナーを呼んで、体幹トレーニング・スポーツ・体操・ズンバダンスを行う曜日を設けています。また、毎週違った要素を取り入れたサーキットトレーニングを行っています。

体幹トレーニングではプランクや、ゲーム形式で行う体幹トレーニング等を行うことでインナーマッスルを鍛えることができ、姿勢の保持に効果的です。活動を始める前には正しい姿勢保持ができるよう教えています。

スポーツ・体操ではバスケットボールやサッカーなど、ボールを使ったルールのある遊び、ネットや障害物を使った風船バレー、鉄棒や跳び箱運動、マット運動等を行い、身体の基本技能を向上させています。晴れている日には外に行き、ドッチボールやマラソン、バドミントンをしに出掛けることもあります。

運動が得意なお子さまはさらにスキルを磨いたり、運動が苦手なお子さまも楽しみながら少しずつ体を動かすことに慣れていったりすることができます。また、個々の発達状況に応じた運動プログラムを組み立てることで、苦手な動きや体力面での課題にアプローチします。

成功体験を積むことで運動に対する自信や心身の健康を促進します。また、制作活動では文具の使い方を学び、自分で創造する力を養っています。

創作活動は単なる遊びではなく、お子さまたちが自分の感情や考えを形にする大切な手段です

認知・行動のねらい

お子さまたちの「考える力」を育てる支援を行います。

論理的思考や問題解決能力、記憶力、集中力といった知的活動に関わるスキルを高めます。

支援内容

パズルやボードゲーム、パソコン、iPadを用いる学習や、プリント教材等を通じて、楽しく頭を使う練習をします。

例えば、パソコンを用いる学習では、文章の構成をイメージし、挿し絵、キーボードやポインターの位置、マウスの操作など同時にたくさんのことを行うため目と手の協応が必要です。

どの部分が得意でどの部分が苦手なのか、お子さまのレベルに応じて、タイピングの練習やゲームからキーボードやマウス操作に慣れていきます。

液晶タブレットと専用ソフトを使用して絵を書いたりもしています。また、学校の宿題やお子さまに合わせた教材を一緒に取り組むことで、学習面でのサポートも行っています。

「やりたくない」「どうせできない」といった拒否感や、苦手意識が先行してしまうとせっかく力があっても取り組めないことがあります。個々の学習進度に合わせた教材や課題を提供することで自己効力感を高め、「やってみよう!」の気持ちを育てます。

季節の変化を感じてもらうために、公園に行き栗拾いや落ち葉拾いなどをしています。
また、ユニバーサルデザインを用いて適切に物を識別する力や、タイマーを設置して時間の感覚を養っています。活動の時間を設定して、時間になったら片付けることができる環境作りを行っています。

周囲との関わりにおいて、大きな衝突が起こりそうになった際になぜそうなったのかや、よりよい行動はなにかを一緒に考えたり、見本を見せることによって練習をしたり声掛け等の支援をしたりしています。

言語・コミュニケーションのねらい

言葉や体を使って自分の気持ちや考えを表現する力を育てます。

コミュニケーションは、家庭や学校生活における日常生活を豊かにする大切な要素です。

お子さまたちがスムーズに会話を楽しんだり、自分の気持ちや考えを適切に伝えたりする力を身につける支援を行います。

支援内容

来たときと帰るときには、挨拶をする習慣をつけ、「ありがとう」や「ごめんなさい」を相手に伝えられるよう社会的なマナーを身につけます。

言葉やジェスチャー、表情、絵を使った遊びや会話を通じてお子さまたちの語彙力や理解力を高める支援を行います。

会話や表現のキャッチボールをする中で、表情や身振りなどの非言語的コミュニケーションや相手の話を聞く力や自分の想いを適切に表現し伝えるスキルを学びながら、お互いに楽しくコミュニケーションをとる力の獲得を目指します。

言葉でのコミュニケーションが困難なお子さまには写真や、絵カードを用いてストーリーや目的が伝わるよう支援します。

例えば、こんぱすでは手話を教えたりしています。

グループワークでは、他者の発言を聞いたり、自発的な発言を促したりすることでコミュニケーション能力の向上を図ります。

また、英語では絵カード・歌・フラッシュカード、簡単な英単語でのコミュニケーションを練習しています。

人間関係・社会性のねらい

お子さまたちが他者と良好な関係を築き、自分自身の感情を理解・コントロールする力を養うための支援を行います。

支援内容

毎日の活動や地域イベントへの参加によって社会性を学び、ルールの理解が必要な遊びや、集団活動を通し良好な人間関係を築けるよう支援をしています。

グループでの遊びや共同作業等、お子さまが子ども集団の中で過ごす時間を大切にします。こうした活動を通じて、協力して問題を解決する方法や、他者の意見を尊重する姿勢を学びます。

また、お友だちと遊ぶ中で自然にルールを守ることや順番を待つことなど、社会的マナーを身につけていきます。

感情のコントロールが苦手なお子さまや、他者との関係に不安を抱えやすいお子さまに対しては、感情を適切に表現する方法やストレスを和らげる方法を学ぶ機会を提供したり、自己肯定感を高められるような声掛けを行ったりするなど、安心してコミュニケーションをとれる環境を整え、自分に自信を持って、人と関わることができるようサポートします。

例えば、ありがとう」や「ごめんなさい」がうまく言えないお子さまが、自ら言えたときには、「言えてすごいね!」や、「えらいね!」等の声掛けを行い、モチベーションを向上させることでよりよい行動に繋げていきます。

こんぱすでは、これら5つの領域をバランスよく支援することでお子さまたちの全体的な成長をサポートしています。

これをもとに、ご家族や関係機関のニーズや課題をすり合わせながら個別支援計画を作成し、ひとりひとりに合わせた支援を行っています。

それぞれの領域は独立しているわけではなく、相互に関連しています。

例えば、体を動かす活動が情緒の安定に繋がったり、認知活動が言語能力の向上に寄与したりします。特にグループワーク活動は、自分の意見を伝える言語能力を身に付けたり、他者との関わり方も学べたりするので5領域全てに関係している支援のひとつです。

各領域での活動を通じて、子どもたちが日々の生活や学校生活で自信を持って過ごせるよう、チーム全体で考えて個々の特性に合わせた支援を提供しています。

お子さまたちがそれぞれのペースで成長し、健やかな未来を築けるよう、ご家族や関係機関と連携しながらサポートいたします。